タイトル | 著者 | ページ |
はじめに | | |
ぼくは生物が嫌いだった/生物は目的をもつ/科学は言葉(ロゴス)により厳密に記載・定義する/教養としての生物学 | | |
第一章 生物という呼び名 | | |
生物/いきもの=息をするもの/動物・植物/生命/いのち/呼吸/息子は蒸す子/ライフとは続くもの/ビオスとゾーエー/オーガニスム(有機体) | | |
第二章 生物は続くもの | | |
続くことに立ちはだかる壁/同じとは?/生物は伊勢神宮方式/環境変化の壁と有性生殖/生殖/大きな子を少数か、小さな子を多数か/環境変異 | | |
<コラム>遺伝子は親子で半分以上同じ | | |
月と不死 | | |
第三章 種と生物の分類 | | |
生物の分類/形態的種/生物学的種/種は個物と普遍をつなぐ/アリストテレスの分類とリンネの二名法/数を重視するのが近代科学/「人は人から」から「<私>は<私>から」へ | | |
第四章 生物学には「なぜ?」がある | | |
なぜ? と問えるのが生物学/目的と進化/近因 vs.究極因/理科教育について一言/死物的自然観/魂において身ごもる/ロゴス | | |
<コラム>アリストテレスの四原因説 | | |
科学論文の書き方 | | |
第五章 生物の形 | | |
出前授業<生き物は円柱形>/子どもたちに伝えたかったこと/理科の正しさ・国語の正しさ | | |
<コラム>梁理論 | | |
平たい形の問題点 | | |
カントの反省的判断力 | | |
第六章 円柱形の進化 | | |
生物は膜に包まれた水である/水中では化学反応が起きやすい/個体発生でも進化の過程でも<膜に包まれた水>だった/細胞も体も進化の過程で大きくなった/他の生物と関係をもつのが生物の特徴/円柱形の進化/動物の進化/植物は分枝円柱として進化した | | |
<コラム>体の大きさと表面積 | | |
生物の上陸と愛の起源 | | |
第七章 動物の時間 | | |
感覚器官/眼/舌/時間の感覚器官/時間は心が感じる/心拍を時間のカウンターとすると/動物の時間は体重の1/4乗に比例する/心臓時計 | | |
<コラム>アロメトリー式と累乗 | | |
動物スケーリング | | |
第八章 時間とエネルギー | | |
サイズとエネルギー消費量/エネルギーと時間/生物は時間を操作する/生物はエネルギーを使って時間をつくっている/代謝時間/子供の時間・高齢者の時間/直線的な時間・回る時間/時間の速度がエネルギー消費量に比例するのはなぜか/自同律 | | |
<コラム>個人の働きは所属システムの大きさで変わる | | |
ナマコの時間・恒温動物の時間 | | |
アリストテレス・マクタガート・道元・アウグスティヌス | | |
第九章 生物のデザインからみた現代文明 | | |
文明は硬い・文明は速い/生物のデザイン(1) 材料は水/生物のデザイン(2) 円柱形/生物のデザイン(3) 時間/社会生活の時間/ビジネスの時間/速い時間の問題点/時間環境/時間環境の破壊/不活発な時間を活発な時間に/どうすれば長寿の許可証がもらえるか/拡大版利己主義のすすめ/「人間の名に値する生命」が永続するように/拡大版生殖活動 | | |
<コラム>生態系 | | |
身体尺 | | |
機心 | | |
長生きの蝶 | | |
おわりに | | |