タイトル | 著者 | ページ |
はじめに | | |
第1章 ゲルマンの森とその支配 | | |
地勢と気候/ゲルマン人の侵入とローマ帝国の滅亡/フランク王国の建国と分裂/神聖ローマ帝国誕生/ゲルマンの森とその神話/神聖なる菩提樹/王の森から領主の森へ/森の恵み、ハム・ソーセージ/狩猟文化とその継続/地中海から内陸河川へ | | |
第2章 山と川に拠る生活 | | |
聖職叙任権闘争の背景/領邦分立の時代へ/中世農民の状況/東方植民はなぜ必要だったのか/山の城に割拠する領主たち/川沿いの都市建設/ハンザ同盟と海をめぐる都市/アルプスと峠道/森の化身としての野人/ふしぎな力をもつ修道女 | | |
第3章 宗教改革と自然の魔力 | | |
ルターと宗教闘争/領邦教会の誕生/ドイツ農民戦争と自然/ブロッケン山の伝説/魔女迫害の真相/なぜドイツは魔女が多かったのか/王宮がおかれた鉱山町ゴスラー/フッガー家と鉱山開発/各地に散らばる鉱山町/塩が支えた都市の発展/自然学と錬金術/グラウバーの『ドイツの繁栄』 | | |
第4章 ハプスブルク帝国からドイツ帝国へ | | |
三十年戦争とその結果/プロイセン対オーストリア/領邦の中の都市/啓蒙専制君主フリードリヒ二世とジャガイモ/ドイツ啓蒙主義の評価/公共の場の出現と家庭での感情生活/領主を利する農業改革/森の荒廃と復元 | | |
第5章 産業発展と山の賜物 | | |
実を結ばない社会改革/ナポレオンが喚起した愛国心/プロイセンによる統一へ/山の湯治場/温泉好きのゲーテ/登山の時代/鉄工業が牽引する経済/ルール地方の重工業の発展/現在に続く「メイド・イン・ジャーマニー」/すたれない河川輸送/父なるライン川/ドナウ川とエルベ川/河川にみる自然の改変/自然をあがめるドイツ・ロマン主義文学/山岳絵画と有機体思想 | | |
第6章 自然崇拝の明暗 | | |
ビスマルク退場からヴィルヘルム二世の親政へ/第一次世界大戦の勃発とワイマール体制/ヒトラーと第二次世界大戦/ワンダーフォーゲルにはまる若者たち/トゥルネン運動/すばらしき林業/森林の保全とエコシステム/無意識という地層/「音楽の国ドイツ」の神話/「清潔なる帝国」/ナチと自然保護/クラインガルテン運動 | | |
第7章 経済大国からエコ大国へ | | |
ヨーロッパの中のドイツ/ドイツ再統一へ/過去の克服はできたのか/遅れてきた国民/遅れの創造性/自然との深い関わり/政治と結びつく危険性/上へ上へ/秩序の追求/環境先進国へ | | |
あとがき(参考文献) | | |
ドイツ史年表 | | |