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宮沢賢治のことばと人生

  • 著者名栗原/敦∥監修
  • 出版者ポプラ社
  • 出版年2023.10

貸出・返却・予約状況

  • 貸出状況 貸出中
  • 返却予定 2025年11月21日

  • 所蔵数1
  • 貸出可能数0
  • 予約数0
  • 貸出累計2

所蔵事項

  • 登録番号00019592
  • 請求記号910.2-ミヤ-1LIT
  • 貸出区分通常
  • 蔵書区分図書資料 - 和書
  • 所蔵館本館
  • 配架場所9 文学 Literature
  • 所蔵状態所蔵

ブックリスト

書誌事項

  • 書名宮沢賢治のことばと人生
  • 書名ヨミミヤザワケンジノコトバトジンセイ
  • 著者名栗原/敦∥監修
  • 著者ヨミクリハラ,アツシ
  • 叢書名心を強くする!ビジュアル伝記
  • 叢書番号06
  • ISBN9784591179468
  • ISBN SET9784591920657
  • 出版地東京
  • 出版者ポプラ社
  • 出版年2023.10
  • ページ111p
  • サイズ19cm
  • 価格1700
  • 件名宮沢/賢治
    宮沢賢治
    ことば
  • 内容文献あり 年譜あり
  • 内容紹介「ほんとうのさいわいは一体何だろう。」「わたしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、きれいにすきとおった風をたべ、桃色のうつくしい朝の日光をのむことができます。」
    幼いころから石や自然が好きで野山をかけめぐった宮沢賢治。家業の質屋を継がずに農学校へ進学すると、短歌や詩に熱中。法華経の影響を受け、やがて詩や童話を発表しはじめます。
    自分の生きる意味を追い求め、悩み、37歳で生涯をとじた賢治の人生を、そのことばでたどります。
    宮沢賢治が生きた時代、関係の深い人々、関連のある街、豆知識やクイズなど、資料ページも充実。小学校4年生以上の漢字にふりがなをふりました。朝読にも最適です。
    みんなが憧れるような生き方をしている人たちは、例外なく、自分のすべきことに没頭し、だれよりも多く挑戦し、そして失敗をしてきた人たちです。
    この「心が強くなる! ビジュアル伝記」シリーズを読むと、そのことがよくわかるでしょう。
    頭から順に読む必要はありません。
    自由にパラパラめくりながら、気になることばを見つけて読んでみてください。
    元気がほしいとき、心が折れそうなとき、お気に入りのことばがきっと背中を押してくれるはずです。
    この本は、前からだけでなく後ろからも読めるようになっています。
    紹介している偉人のクイズやおもしろネタ(雑学)から始めると、案外頭に入りやすくてオススメです。
    内容説明
    幼いころから石や自然が好きで野山をかけめぐった宮沢賢治。家業の質屋を継がずに高等農林学校へ進学、短歌や詩に熱中。法華経の影響を受け、やがて詩や童話を発表しはじめます。生きとし生けるものの幸福を願った宮沢賢治の20のことばとエピソード。
  • 著者紹介1946年生まれ。実践女子大学名誉教授。宮沢賢治学会イーハトーブセンター理事・代表理事を歴任、現在参与。著書に『詩が生まれるところ』(蒼丘書林)など。宮沢賢治関係の編纂・編・監修として『新校本宮澤賢治全集』『宮沢賢治コレクション』(以上、筑摩書房)など多数。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
  • 目次ほんとうのさいわいは一体何だろう。
    自分を外のものとくらべることが一番はずかしいことになっているんだ。僕たちはみんな一人一人なんだよ。
    このなかで、いちばんえらくなくて、ばかで、めちゃくちゃで、てんでなっていなくて、あたまのつぶれたようなやつが、いちばんえらいのだ。
    きっとみんなのほんとうのさいわいをさがしに行く。どこまでもどこまでも僕たち一緒に進んで行こう。
    人が道を求めないでいられないことはちょうど鳥の飛ばないでいられないとおんなじだ。
    ああ変化ある未来は測り兼ね、仮令悪く変るとしても面白いではありませんか
    かなしみはちからに、欲りはいつくしみに、いかりは知慧にみちびかるべし。
    ほんとうにおれは泣きたいぞ。一体なにを恋しているのか。黒雲がちぎれて星をかくす おれは泣きながら泥みちをふみ。
    はるきたりみそらにくもらひかるともなんじはひとりかなしまず行け。
    ああ、かぶとむしや、たくさんの羽虫が、毎晩僕に殺される。そしてそのただ一つの僕がこんどは鷹に殺される。それがこんなにつらいのだ。
    誰が許して誰が許されるのであろう。われらがひとしく風でまた雲で水であるというのに。
    おまえがたべるこのふたわんのゆきに わたくしはいまこころからいのる どうかこれが天上のアイスクリームになっておまえとみんなとに聖い資糧をもたらすように
    あいつはこんなにさびしい停車場を たったひとりで通っていったろうか
    いかりのにがさまた青さ 四月の気層のひかりの底を唾し はぎしりゆききする おれはひとりの修羅なのだ
    わたしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、きれいにすきとおった風をたべ、桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。
    なぜやめたんですか。ぼくらならどんな意気地ないやつでものどから血が出るまでは叫ぶんですよ。
    世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない
    病んでいても あるいは死んでしまっても 残りのみんなに対してはやっぱり川はつづけて流れるし なんといういいことだろう
    正しく清くはたらくひとはひとつの大きな芸術を時間のうしろにつくるのです。
    雨ニモマケズ…(全文)