書誌詳細
いとちりの防災教育にGIS : 自然災害にそなえる地図の見方・作り方
- 著者名伊藤智章著
- 出版者二宮書店
- 出版年2024.3
所蔵事項
- 登録番号50080196
- 請求記号Fe-自然科学-地理-イトチ2024
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書 - 単行本
書誌事項
- 書名いとちりの防災教育にGIS : 自然災害にそなえる地図の見方・作り方
- 書名ヨミイトチリノボウサイキョウイクニGIS
- ISBN9784817605245
- 言語コードjpn
- 件名地理教育
防災教育
地理情報システム
コンピュータ教育
- 内容【紹介】
高等学校の必修科目・地理総合における地図やGIS(地理情報システム)を活用した防災教育について、学習指導要領上の位置付けから具体的な地図の収集・作成方法まで平易に解説。また、日本全国の22の災害事例について、背景や被害状況を地図で示すとともに、得られる教訓や後世に伝える取り組みを紹介している。地理専門・非専門に関わらず、地理教育に携わる全ての人々に必携の書。
【目次】
はしがき 4
1章 「GIS」と「防災」は2トップ
-すべての高校生が学ぶ地理総合 5
1-1 「地理総合」の3つの柱と3つのステージ 6
1-2 「ハザードマップ」と地理教育 8
1-3 地理だけではない防災教育 10
1-4 「オートマ」と「マニュアル」-避難所分布図を描いてみる 12
1-5 読図から作図へ―災害理解から地図表現へ 14
(コラム) 「地理基礎?」「地理総合?」 16
2章 「ハザードマップ」を作ってみよう
-身近なリスクと地域課題を考えるために 17
2-1 ハザードマップを手に入れよう-現物とデータ 18
2-2 紙地図に印刷して教材にしてみよう 22
2-3 ハザードマップに位置情報を載せてみよう 24
2-4 地形図をGoogle Earthで見てみよう 32
2-5 地理院地図で情報を重ねてみよう 36
2-6 地理院地図に旧版地形図を重ねてみよう 44
2-7 国土数値情報の利用①-津波ハザードマップを作る 48
2-8 国土数値情報の利用②-洪水の浸水深マップを作る 52
2-9 ハザードマップをモバイル端末で持ち歩こう 60
(コラム) 整備が待たれる内水氾濫地図 64
3章 防災でめぐる日本
-災害の教訓と先人の知恵を学ぶ 65
3-1 他山の石の重要性-危ないところ探しから教訓の追体験へ 66
3-2 試される大雪との共存(北海道札幌市) 70
3-3 「ブラックアウト」の教訓(北海道胆振東部地震) 74
3-4 津波の爪痕を伝える(宮城県多賀城市) 78
3-5 「釜石の出来事」のその後(岩手県釜石市) 82
3-6 持ち出すGISで記憶をつなぐ(新潟県長岡市) 86
3-7 「村」を取り戻す(福島県飯舘村) 90
3-8 大火災から下町を守れ(東京都墨田区) 94
3-9 100年続いた噴火の二次災害(神奈川県山北町) 98
3-10 冬晴れのくにの大豪雪(山梨県) 102
3-11 水の恵みと土石流(静岡県富士市) 106
3-12 島をつなぎ,川を分かつ輪中(三重県桑名市) 110
3-13 関ヶ原は今日も雪だった(関ヶ原の新幹線ルート) 114
3-14 “みやこ”の守りと洛中・洛外(京都府京都市) 118
3-15 想定された洪水・予想外の水害(岡山県倉敷市真備地区) 122
3-16 土石流の教訓を教材化するには(広島県広島市安佐南区) 126
3-17 “坂の街”の空き家問題(広島県尾道市) 130
3-18 「津波の高さ日本一」の町で考えたこと(高知県黒潮町) 134
3-19 地下街と都市洪水(福岡県福岡市天神・博多地区) 138
3-20 寛政と平成の「大変」(長崎県島原市) 142
3-21 水を失った水の国(熊本県熊本市) 146
3-22 川だけ地形図で戦後史を読む(沖縄県那覇市) 150
(コラム)海外の災害から:2023年マウイ島大火災 154
4章 地理教育と地理教員のこれから
-防災とGISから考える 155
4-1 希少な地理プロパー(地理屋)とその問題 156
4-2 新科目の前では全員が「ニュープロパー」である 158
4-3 防災教育の分野は誰もが「ニュープロパー」 160
4-4 「つながり」と「シェア」を深める 162
4-5 外国とのつながりを深める 166
4-6 “ニュージオグラファー”との連携・育成 168
4-7 2032年の地理教育にむけて 170
あとがき