想像してみて下さい。焚書が法律で定められ、書物が存在しない世の中を。全てが自動化され、人々は自発的に考えることを捨て、愚民に成り下がり、陰鬱な世界で何が正義かも判断できなくなっている。本書ではそんな世界が描かれています。
　では今の世界はどうでしょう？何か似たようなものを感じませんか？生活の利便性を追求した見返りに、自力で何かを成し遂げることが少なくなった現代社会を著者は70年前に予期していたのかも知れません。

• 記入者80期　H君
• 記入日2021年09月15日

学習センターだより　春号

• 書名華氏４５１度　新訳版
• 書名ヨミカシヨンヒャクゴジュウイチド

• 著者名レイ ブラッドベリ∥著　伊藤 典夫∥訳
• 著者ヨミブラッドベリレイ

• 叢書名ハヤカワ文庫 ＳＦ
• 叢書番号1955

• 版新訳版
• 原書名原タイトル：Ｆａｈｒｅｎｈｅｉｔ ４５１

• ISBN4150119553

• 出版地東京
• 出版者早川書房
• 出版年2014.6

• ページ299p
• サイズ16cm
• 価格\860

• 内容紹介華氏４５１度で書物の紙は引火し、そして燃える。書物を焼く仕事に誇りを持つモンターグだったが、ある晩、風変わりな少女と出会ってから、彼の人生は劇的に変わってゆく…。現代社会に警鐘を鳴らす不朽の名作の完全新訳版。